美渓

店舗

秘境の名店 【 美渓 】

徳島で数あるラーメン屋で、【美渓】さん程不便で汚い店は例がありません、汚いという点では、かって佐古の【土佐】さんとは双璧でございましたが、【土佐】さん無き現在は名実共に筆頭であります。

 前回【美渓】さんを訪れたのはもう十年以上前になります、好みの味なのですがご無沙汰なのは、とにかく不便、あと【美渓 徳島店】がありましたので、そちら(親族の方が営業)の方へ通っておりました、本日は久々に訪れました、もっと早く来たかったのですが、現在ボクの主たる交通機関が自転車なので中々来られませんでした。


【美渓】さんを訪れたら、注文は必ず肉入りを注文する事をお勧めします、普通の中華そばを注文するなら、時間をかけてこの秘境の地まで来た値打ちが半減してしまいます、それほどココのチャーシューは値打ちがある、と断言出来ます、ただし早めに行かないと日によっては昼過ぎに肉入りは売り切れしてしまうので要注意です。

中華そば




 注文したのは肉入り小です、お味の方は・・・、
「嗚呼!、これが美渓のラーメンだ」

 一口目からガツンと来る辛口の旨さ、客の好みを無視した店側の強烈な主張、

 媚を売らないスタイルは、軟弱な小手先の技に頼る店は見習うべきでしょう、

 スープの濃度は、トロ味のある高濃度では無いのですが、それを上回る魅力があります、

 辛口ではありますが、塩分過多ではありません、スープの濃度を上げるとどうしても塩分過多となるのが、それが全くありません、

いやあ〜美味いです。


中華そば

見よ!、これが徳島最強のチャーシューだ

惜しげも無く盛られた、溢れんばかりのバラ肉のチャーシュー、完全脱帽です。

このチャーシューが無茶苦茶美味いんです。

 これは他の店では実現出来ない理由があるのです、それはラーメン屋ではまず使用しない素材の良さです、このバラ肉は国産の生肉を使用している事です、通常ラーメン屋の使用する肉はデンマークもしくはチリ産等の冷凍肉を使用するのが通例です、それを長時間煮込んで柔かくし味付けを行います、長時間煮込む事によって肉の素材を殺さないと冷凍輸入肉は味が悪いのです、ところが国産の生肉は長時間煮込む必要がありません。


【美渓】さんのチャーシューは長時間煮込んでおりません、肉そのものが美味しいのです、したがってドロドロのバラ肉ではありません、肉の良い質感を残しております、本格的肉料理と言っても良いでしょう、ラーメンにこのグレードのチャーシューが乗るとは・・・恐れ入りました。
 普通の中華そば(小)が¥400、中華そば肉入り(小)が¥600、その差が¥200アップです、¥200でこれだけの量を入れると利益は全く無いと予測します、店舗が自宅で家賃が不要なのと、店主さんの心意気(考え様によってはバカ(失礼))がなせる業でしょう、したがって他店ではまず真似が出来ないでしょう。
 チャーシューは一日5kg炊くそうですが、忙しい日にはお昼過ぎに売り切れるそうです、したがって【美渓】さんを訪問するには開店早々を狙うべきであります。

ファッション性やチェーン店が横行する昨今、【美渓】さんは真に徳島が誇るラーメン店であります。


補足、【美渓、阿南店】≠【天徳】への疑問。

ご主人にボクの疑問をお伺いいたしました、
「法花にあった【美渓、徳島店】は確かに美渓系列の味であったが、 【美渓、阿南店】→【天徳】は違うと思うんですけど?」、とお尋ねしたんです、すると
ご主人は「【美渓、徳島店】は親族がやっていたけど、阿南の【天徳】は無関係」というお返事でありました、これで納得です。

2012 10/22


店内 ご主人 店内

本日はどうしても【美渓】さんのラーメンが食べたくて訪れました、 相変わらず汚い店内、タブレットを楽しむご主人、汚い店内でも賑わっております。
中華そば

ご注文は勿論肉入り小とビールです、秀爺がぶつくさ言っております。

← 見てください、この美味しそうなお姿、(クリックで拡大)

本日は特に旨いですなあ〜!、(嗚呼〜 至福のひと時でございます)

なんかこの汚い店内に愛着が湧いてきました。

帰りは徳島探偵団号で転寝、(運転手の秀爺をこき使っております)


ここで応援歌を一発!  Muddy Waters - Got My Mojo Workin'   (独自のスタイルを貫き、後のアーティストに大きく影響を与えた。)

2012 12/17


店内

到着したのがお昼前、
何と店内は満員、奥の座敷にもお客さんがビッシリ、これには驚きました、そういえば前に車がズラリ、この秘境の地に、「味は万里を超える」何処かで聞いたセリフ、早速肉小を注文。

 ところがご主人は「多分売り切れると思う、あるだけ入れとく」と・・・
まだお昼前ですよ!、後から入って来たお客さんも肉売り切れで残念そうでした。

 ボクは、これは出て来るまでに暫くかかるな、と思い勝手にビールを抜いてチビチビやっていると、ご主人が「これでもつまんどって」と言ってわかめを出してくれました、このわかめが旨いんです、塩味+ごま油風味です、待つ事10分程度、満席の上一人で作業している割には驚異の速さです。
ご主人「正月どないしよったん?」、  ボク「飲んで、食って、寝て、ゴロゴロしよった、モスラの幼虫みたいなもんよ」、
ご主人「ハハハ、ワシも一緒じゃ、チョット太った」、 後ラーメン談義を暫し!、三人共美味しく頂き満足でした、大変有意義なラーメン行脚でありました。

2013 1/12


プリウス

 昨日は盛大に新年の飲み会、本日はヘロヘロの二日酔い、突如秀爺より電話があり、「おめでとう、【美渓】のラーメン行こう!」との事、ボク即座に返答「行く行く」、例え二日酔いであっても【美渓】ならば是非とも行きたい、それに本年初のラーメンですからNo1が【美渓】なら縁起がよろしい。

 早速秀爺がお迎えに、 なななんと!プリウスの新車が・・・
ボク「どしたん、買うたん?」、 秀爺「代車よ〜、何でもリッター60Km走るらしい」

 電気自動車は加速が素晴らしい、秀爺はジジイにもかかわらずガンガン飛ばします
あっという間に【美渓】まで、一番乗りであります。


ご主人
 早速店主さんと新年のご挨拶、

 暫くお会いしない間に、ご主人痩せられて、ずいぶんスリムになられております、

 店内は相変わらず汚いです、でも、これがいいんです。
肉小

 注文は勿論肉小、本日は一番乗りであったため、麺の湯で加減は幾分柔らかめであります。
(麺の湯で時間は新湯の場合は早く、濁る程に時間は長くなる)

 この柔らかめの麺は幸いにも、戦後の支那そばを彷彿させられました、かっては麺にコシを出すカン水は現在程確定した方法は無く、灰の上澄み等で代用しておりました、その時の麺に感触が似ております、ただし麺の質、スープのグレードが数段上がっておりますから、柔らかい麺は十分スープを吸収し大変美味しいです。

 チャーシューは以前にも増して旨いですねえ〜、煮込み時間は長くなっている!、っと推察します。

 新年早々、大変美味しい【美渓】さんのラーメンを頂き、
今年は、ボクにとって良い年である兆しかも知れない?。
2014 1/10





 久々【美渓】さんに訪れました、

「今日はうまいラーメン食うぞ」と思う時は【美渓】さんです、

10時半に出発、早く行かないと肉が売り切れる!

11時過ぎに到着、セーフ、

秀爺と仲良く美味しくいただきました。


【美渓】さんはややもすると、チャーシューのみが注目されがちですが、この味の主役はスープであります、

見た目には醤油の色が濃いのですが決して醤油辛くありません、塩分濃度は最適です、推測ですがたまり醤油を上手に調理しているのでしょう、

特筆すべきは後味の爽やかです、キレと旨味のバランスは絶妙ですねえ〜、遠路はるばる秘境の地まで訪れる価値はあります。

2014 7/5


勝浦郡勝浦町大字三溪市の江86
-----------------------------------------------------
 

ブタ

教訓 : 愛すべき店主さん、ニコニコしながらチャーシューをバカバカと入れてくれます、
      もうスキスキ!


[前ページ]

[トップ]