次期計画中


仲間達の要望

【 Mr Bass Man 】の音でハイゲインとノーマルの2チャンネル欲しい
ディストーションは色々なパターンが欲しい
出力は50Wは欲しい
グラフィック・イコライザを入れてコントロールを自在にして欲しい
形態はヘッドタイプで色々なスピーカーを試してみたい
【 Guitar Player 8S 】音色はそのままでもう少しパワーが欲しい

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おおむね、意見はなるほどと思われます、ただ、グラフィック・イコライザは採用する訳にはまいりません、
可聴帯域内でのoct/6dB以上の急激なカーブ(サブソニックフィルターを省く)は
位相の関係で(詳細は専門書参照)過度特性悪化を招きますので却下致します。

2013 5/15

次期アンプの構想

 基本的な骨格は、プロトタイプ【 EX-A10 】、ベースアンプ、【 Mr Bass Man 】を基にし、ギターアンプの機能を充実させてゆきます。
 元々此等のアンプはある意味で完成されておりますから、画期的に音質改善はありません、したがって実用面での改善になります。


【 1 】
 インプットはハイゲインとノーマルの2チャンネルとし、ハイゲインには真空管自身によるオーバードライブの他に、ダイオードによるディストーションを2パターン設ける。

【 2 】
 出力はEL34によるプッシュプルとし出力50Wを目標とする、電源の効率を考慮し特にパワー管のスクリーングリッド及びプリアンプ部分には安定化した電源を供給する、スクリーンは通常プレート電圧供給と同一回路より供給されており、プレート電流の急激な変化による電圧変動の影響をまともに受け、リニアりティー(入力に対して出力の直線性)に悪影響を与えているが、安定化された専用電源より供給し改善を図る。
 したがってEL34の出力段は必ずしも通常の代表的動作例にこだわらない。

【 3 】
 トーンコントロールはBASS TREBLE のターンオーバー(屈折点)を自在にコントロール出来るものとし、広範囲なコントロールが可能なものとする、なおトーンコントロールにはフェンダーやマーシャル等に採用されているMIDは設けない、理由はトーンコントロール回路の投入損失が増大が原因で音質上デメリットの方が大きい。

【 4 】
 基本的にリバーブはアンプに搭載しない、例えばフェンダーの「65ツインリバーブ」、「ツイン」、に搭載されているリバーブ(12AT7ドライブのスプリング式)は「63リバーブ」と比べると情けない程哀れな音である、したがって音質が低いレベルのリバーブならば搭載しない方が粋である、いずれ「63リバーブ」級、もしくはそれ以上のグレードを持ったリバーブアンプは別に制作したいと思っている。


2013 5/18

》 》 》 回路の構想とシャーシー図面 《 《 《




ハイゲイン 【 EF86&E80F(SQ管) 】

 ハイゲインのチャンネルにはEF86の起用も考慮に入れましょう、5極管の増幅率は驚異的なものがあります。

 左よりムラード×3、国産の松下、NEC、(国産名は6267)、EF86のSQ管(スペシャルクォリティ)で E80F シーメンス、フィリップス。

 SQ管とはミリタリーとか医療用に特別仕様で作られた信頼度の高い球であります、足には金メッキが施されており、当然値段も非常識な程高価であります。




 EF86以外に高性能な真空管も存在いたしますが、メンテナンスの補修部品を考えるとポピュラーなEF86が無難です。

 5極管であるEF86は動作設定でその性格は大きく変わります、内部抵抗が高い故負荷抵抗によって増幅率も大きく変わります、通常の動作例は100kΩ〜200kΩの負荷抵抗で+40dB(100倍)から+46dB(200倍)程度で使用されますが、更に高い負荷抵抗で電流を絞れば(飢餓回路と言う)+54dB(500倍)以上の増幅率も可能です、ただし外部環境にはデリケートでピンポイントの調整を必要といたします、今回負荷抵抗は200kΩ近辺に設定し+46dB程度のゲインを確保いたします、それに伴い2ndステージのバイアスを浅め設定しておけばゲイン調整のボリュームで、オーバードライブ・ディストーションを自在にコントロールする事が可能となります、その場合音量調整はマスターボリュームで行います。
 クリーントーンの場合はゲイン調整のボリュームを2ndステージがオーバードライブ以前にセットする事により達成出来ます。

2013 5/23

【 EL34 】

プレート電圧 : 800V
スクリーン電圧 : 425V
プレート損失 : 27.5W
スクリーン損失 : 8W
カソード電流 : 150mA

ヨーロッパ生まれの銘出力管

プッシュプルではスクリーン電圧の安定化


 出力段はEL34によるプッシュプルを採用します、動作はAB級としプレートには比較的高電圧をかけ、スクリーン(G2)はやや低い電圧とし全体的に消費電流を抑えます。
 電源供給はゼロ信号時から最大出力時電流変化の大きいEL34のプレートにはシリコンダイオード整流より供給され、スクリーン及び電圧増幅部には整流管整流によるチョークインプット式の安定した電源供給とします、チョークインプット方式は図1の通りチョークのインダクタンスと電流には密接な関係があり、ある一定以上の電流を流す事で初めて安定いたします、この電流値を臨界電流と言います。


2013 5/26

間もなく注文していたシャーシーが出来上がって来ます、いよいよ制作開始です。